☆ 京都の企業が落札、「擁翠園」保存の方針
25日の競売入札結果と落札者の意向について新聞報道された今朝、 わたしは、関係者とともに擁翠園に入りました。

視察の参加者は、郵政公社の担当者2名、京都市文化財保護課長、文化財保護課調査員、区長、福区長他、上京区市会議員(中村議員、寺田議員とくらた)です。

放置されて荒れた庭の表情は哀しげで、都市内とは思えない静寂さが覆っています。
小鳥のさえずりは庭園保存を歓迎しているようにさわやかです。

調査報告書には、庭園の変遷を示す資料や図面、写真も豊富で改修された部分の復元も 可能。 擁翠園のある岩栖院町周辺が後藤家を中心とする金工師達の住んだ地域であることを示す唯一の遺構。江戸時代の町衆の庭としては市内に類を見ない規模であり保存が望ましいとあります。

わたしは、ひきつづき京都市と所有者との協議を見守り、「擁翠園」の安定保存に力を尽くしたいと思います。

昭和26年、この土地が郵政公社(当時郵政省)の所有となったときにも、この庭園保存の運動があったと聞いています。遠い将来、平成18年に訪れた危機も多くの方々の良識が「擁翠園」を守ったと喜ばれるようにと願います。