家屋解体工事現場で2個の砲弾が発見、撤去



7月8日 上京区坤高町の家屋解体工事現場で2個の砲弾が発見、撤去されました。
翌朝、まちづくり建設消防委員の倉林議員と共に現場を確認し、ご近所のみなさんからお話を伺いました。
 
「自衛隊が作業するときに、被害があったらあかんから家に入るように言われた。わたしは、娘の家で待機してました。」
「なんや、テレビのニュースも流れて、坤高町がいっぺんに有名になったみたいやけど、『こんたか町』て読めるひとがあるやろか?」
     
京都には空襲がなかったと理解されている方もたくさんおられるようです。
しかし、上京区の中心地には爆弾が投下される被害がありました。

当時の被害を知る方が、「憲法9条を守る上京の会」でお話をされ、辰己公園には地域のみなさんのご協力により記念碑の設置がされています。
また、北区の立命館大学平和ミュージアムで毎年開かれる「戦争展」にも、当時の記録が展示されています。
      


近隣のマンション建設がつづきますが、今後も同じような状況があるやも知れません。
都市計画局建築審査課に確認したところ、建設リサイクル法に基づき、80平米以上の工事については届出が必要となっていて、危険物が発見された場合は、業者に連絡することが義務づけられています。

今後も、建物の解体、建設がされる際に、住民や作業者の安全を守ることを第一とした対応が必要です。

それにしても、来月に終戦記念日を迎えるこの時期に、思いがけず発見された爆弾は、「こんなもんをつくったり、使ったりした歴史を忘れるなよ」とわたしたちに呼びかけるようではありませんか。