朝日新聞一面に、「原発の新規建設・延長を停止」橋下知事、代替策検討へとの記事に寄せて


今日28日の朝日新聞一面に、「原発の新規建設・延長を停止」橋下知事、代替策検討へとの記事がありました。
橋下氏は、原発の新規建設・延長の停止を「当面の目標」とする考えを示し、「府民運動をおこしたい。節電や代替エネルギーで、原発1基分はいけるのではないか」と述べた。…(中略)…橋下氏は、不足する電力を節電や太陽光発電など代替エネルギーでまかなうための具体策の検討を、各部局に指示した。…(中略)…節電の対象としてパソコンの消費電力や自販機の一時停止、電気料金の設定の変更などを例示(原文のまま)

私は橋下府政を支持しているわけではありませんが、行政も自販機が多大な電力を消費していることを分かっているんです。
私は自販機の一時停止には賛同します。

自販機に関連して空き缶について、一言申し上げます。

アルミ缶にしろスチール缶にしろ、製造者は商品を製造したら、それを消費者が廃棄する場合無償で回収する義務を負う、といった規制をするとか、市の条例で自動販売機の設置を許可制にするべきではないでしょうか?

私は極論すると 、自動販売機は無くしていくべきだと思っています。
理由は、
1.缶の廃棄、リサイクルは個々人の良心に任されており、極論すればポイ捨てを止めさせる術がない。

2.缶がリサイクルされたとして、鋳潰して再生すること自身に多大なエネルギーを消費する。
日本は缶の製造に世界最高の圧延技術・購買意欲をそそるペイント技術を投入していますが、缶・ボトルが利用されている時間はわずか「グイッ」とする十数分に過ぎない。もったいないと思いませんか?水筒と弁当を持って通勤・通学するようなスタイルにならないかなと思います。
私の中高生の時代、お茶なんて缶入り飲料で販売されるとは夢にも思っていませんでした。
ちなみに、外国のジュースのカンは日本よりずっと粗末な印刷です。ドイツではペットボトルはエコにならないという理由で現在は製造されていません。

3.缶コーヒーにしろ、ボトルジュースにしろ、賞味期限が1年もある。煎れたら30分で味も香も変わってしまうようなものが、延々と賞味できるのは、ビタミンCなどを添加する食品加工技術のなせる技ですが、外に何か添加されていないか思うと無気味です。私自身は止むを得ない場合以外自販機を利用しません。「なんでも缶詰」では日本の豊な食文化は破壊されます。

4.自販機は、夏うだるような屋外にあっても、のど越しよく冷却、冬こごえるような寒さの中でも素手で持てないくらい電気で加熱され、24時間サービスを供給しています。一台で大型冷蔵庫・保温器並の電力を消費すると思います。自分の家の冷蔵庫を屋外に設置するような浪費家がいない事を考えると、明らかに電力の過消費です。

5.自販機はシェアを伸ばすため、少しでも目立とうとして派手な化粧をされます。回りの景観などおかまいなしです。自販機は夜中も煌々とライトがつき眩しいくらいです。家の向かいに置かれたら明るくてよく寝られないと思います。最近は批判もあってか?コインを入れるときだけ照明が明るくなる「省エネ」タイプのものがあります。

6.自販機自身もサントリー、コカコーラボトリング、キリンといったメーカーどうしの競争ですぐ陳腐化する=商品の売れ行きが悪くなるので、自動車のモデルチェンジよろしく、まだあと何年も使える機械がどんどんスクラップにされ、取り替えられます。

こういう私も、お金がないので、喫茶店に入れない時は、缶コーヒーを買ってしまいます。しかし、不便さに耐えないと、地球環境の保全・エコロジーは無理だと思います。
(M)


藤棚の写真も添えてありました。

ホームページのメールに記事が送られてきました。(M)さんとして紹介させていただきます。ご投稿ありがとうございました。